何よりも甘く切なく

こうなったら何が何でも口を割らせてやるーーー!頑張れ自分!!


意気込んでピョンピョン2人の周りを跳び跳ねるも、私より何倍も強い容子様と清華様。


「「ジャマ」」


たった一言で、私の決意は脆くも崩れ去った。


「……鳥はいいな。広いお空を自由に飛び回れて」


「先輩………アナタこそ頑張って下さい」


遠い目で少しだけ曇っている空を見上げていると、リエイ君に肩をポンと叩かれる。


よし、私強く生きよう。そう思いました。


「じゃあAチーム対Bチームの試合始めるぞーーー!」


あっ……サッカー部始まった!!