何よりも甘く切なく

やたらと嬉しそうなリエイ君に、清華と容子が何か呟いていた。


何て言ってたんだろう?声小さくて聞こえなかったや。


まぁ…どうでもいっか。


「――――オイ、リエイっ!!」


遠くから爽やか君の声がして、容子と清華とリエイ君と一緒にそちらに視線を移すと……上は長袖のTシャツに、下は学校指定のジャージを着た爽やか君。


なんかイライラした顔つきで、こっちに走って来ていた。


「お前……今何か怪しいやり取りしてたんじゃないだろうな」


私達の前で立ち止まった爽やか君は、腕組みをしながらギロッと親友を睨みつける。