何よりも甘く切なく

教室を出て3人並んで生徒玄関まで歩く途中、清華にこう言ったら……長ーーく重ーーいため息のプレゼント。


「この学校で胡々愛程分かりやすい人はいないわ…やっぱり」


「分かりやすい………?何が?誰が?」


なんか意味分かんない事を言われてどういう意味なのか聞き返すも、満足な返事は得られない。


「ねぇ容子、清華何言ってるの?」


今度は私の左隣で青色のケータイをカチカチいじってた容子に聞いてみた。


「アンタは何にも知らなくていいのよ」


「ええーーーっ!私も知りたいよーーーっ!」


1人だけ置いてかないでぇ!