何よりも甘く切なく

先輩は3年生、オレは2年生だけど、今みたいに廊下で偶然会った時とか。


『さっき英語の授業当たっちゃって……参ったわ』


『ハハ、お疲れ様です』


甘木先輩はやっぱりフワフワしててカワイくて、守ってあげたくなる様な人。


そんな人と話してたら他の男子に少々睨まれるけど癒しの時間だったのに、コイツにまでからかわれるとは!


「お前、少しは“黙る”という事を覚えようか」


「何だよぉ。オレは泉未の事応援してやってるんだぞう」


「―――…ねぇ。沢賀 泉未君」


リエイがオレの肩に腕を乗っけた瞬間、誰かに呼び止められた。