何よりも甘く切なく

「いいのよ胡々愛、あんなの相手にしないで」


容子が腕組みしながら言うと、清華もうんうん頷く。


「胡々愛にはきっと、もっとお似合いの人がいるわよ。間違っても須藤みたいなヤツとつき合っちゃダメよ?」


フワフワ頭を撫でられて、私の強張っていた顔の筋肉が緩んだ。


「うん!優しくていい人見つける!」


優しくてマジメで、私だけを見つめてくれる王子様。


いつか絶対そんな人見つけて、ラブラブするんだ!!


「ハイ皆、席に座りなさーーい」


そう考えている内に、ようやく先生が来た。


今日も何気ない1日が始まる。