何よりも甘く切なく

暫く黙っていたかと思いきや、何とも言えない目をしてオレの肩をポンと叩く。


「何だよ」


と返すと、リエイは体中からキラキラした光を発し始めた。


「良かったなぁお前!あの甘姫とお近づきになれて!」


「……ハッ?……」


「お前にもとうとうスプリングロードが現れたのか!頑張れ頑張れ!オレ応援してるからな☆」


呆気に取られてる親友を無視して、前を向くリエイ。


一方のオレは何をどう言ったらいいのか分からずに、美術の先生が来るまで固まっていた。


な、何を言いたかったんだ?コイツ。


スプリングロードって何だ?