何よりも甘く切なく

「リエイ、お前ウルセェよ!これ以上騒ぐんだったら、オレ何も話さないからな!!」


「話せよ!気になって気になってしょうがないんだから!!教えてくれなきゃ、放課後まで食らいつくぞ!!」


んなめんどい事は、何が何でも避けたい。


オレは1回とびっきりデカイため息をついて、再び話し出した。


ああ、頭痛い……


「言っとくけど、オレは甘木先輩のケガの手当てしただけだからな。お前にこれ以上ツッコまれる様な事は、一切無い」


口をパクパクさせながらオレを凝視しているリエイに、容赦無く言い放った。


「泉未…………」