何よりも甘く切なく

だってメッチャカワイイし、髪の毛もフワフワなのにサラサラで………まるで天使みたいだなって思ったんだ。


思わず思い出し笑いと言うかニヤけをしそうになるが、頑張って持ちこたえる。


それでもリエイが訝しげな目でこちらを見ていたが、無視だ無視!


「甘木先輩転んでケガして動けなかったみたいでさ、オレ自分の家まで運んで手当てしたんだ」


「ハイィィィィッ!?甘姫を家に「黙れバカコラ!!」」


余計な事を絶叫しかけたリエイの口を、猛スピードで塞ぐ。


美術室にいたクラスメイト達が皆こっちを見たが、どうにかやり過ごした。