愛すべきストーカー女




表情からこぼれるあいつ笑顔に
心臓が少しドキっと音を立てた。



ドキっと音を立てただと!?


ないない。


今のは俺の詩的なセンスが気持ちの表現を美化させただけで


ストーカー女にどきっ、
とかないわ。


そうそう、これは

あいつの顔をちゃんと見たのが久々だったってだけで

それで、まぁこいつ
ストーカー女のくせにあんな顔して笑うんだ

とかビックリしたってだけの話しだ。



なんて頭の中を整理させていると


目の前で手をヒラヒラと振り

こっちを見ているあいつがいた。