だけど、
そのお陰で身についてしまった

残念な特技がある。


ひょいっー

そう
それは


ぽいっ、

「うわぁぁああ」


こいつを抱えて捨てることだ。


スムーズに抱えあげ、乱雑に捨てる


このプロ並みの腕前まで身につけてしまったが、

他に役にたった事はない。



ふぅ、っと
ため息をつき自分の席につくと

やっと落ち着ける


だなんて思うのはまだ甘い。


なぜなら、こいつは俺の隣の席だからだ