こいつと会って、何度も笑ってきた 何度も元気が出て、 何度も楽しいと感じた。 もし、相川と俺が結婚したら父さんと母さんのように なれるのかなって考えて 何度も幸せを感じた。 俺の過去はもう、辛い思い出だけじゃない 思い出されるのは苦しみだけじゃない 俺の止まった時間はもう、動き出していたんだ。 「綺麗にしようか」 そうポツリと言った相川の言葉に頷き、 濡れたタオルを持った。