階段を一段、一段登っていくたびに


不安が増していく。


その不安を振り切って開けたドアが見せたものは


ゆー君と相田夏実ちゃんがキスしている所だった


これくらいで動揺するな


"私達がまだ思い合ってるってことを教えてあげる"


これくらいで泣きそうになるな


"ゆうはまだ私の事が好きなの"


私はドアを閉め、階段をひたすら下りた。

遠くでゆー君が私を呼ぶ声がする