愛すべきストーカー女




「てめぇ、ふざけんなよ」


そう言って胸ぐらを掴む。

殴るつもりは無いが、勢いだけなら殴っているのと遜色ない


ギリギリとシャツを掴む手に力を込めた時、

こっちに向かって走って来る音が聞こえ
た。


「ゆー君やめて!」


そう相川の声が響く。


「溱くん、ごめんね…」


先に謝るのは向こうかよ。

相川のその言葉にもイライラして、

掴んでいた手を離すとすぐに相川の手をとって

引っ張った。


「ねぇ!ゆー君、聞いて」

引く手の後ろで相川が何か言っているが

何も聞こえない。


否、聞いてる余裕がない