私はもちろんゆー君が初めてだけど


ゆー君はそうだとは限らない。


聞いたことも、無かったし…


「あのさぁ、ゆー君っ」

私がそう切り出すとゆー君は


「あー俺、初めてじゃねーよ?」


私の質問より先に答えを言った。


初めてじゃなかったんだ…。


「それなりに遊んでた時期があったし、

まぁそんな事気にすんなよ」


そう言い捨てたゆー君に、私は


「帰る!」

そう言って家を飛び出した。


気にするよ…。
大事なんだよ、好きな人とのキスは

特別なんだよ?


私にとっては。