それなのに、


もうこの世にいないなんて


そんな事、ありえない。



しかし、

おばあちゃんはそれから

一度も目を覚ます事はなかった



お葬式、追悼式、どんどんと時が過ぎてゆく


けれど、私の中の時間だけは止まったままで

一度も涙を流す事が出来なかった


それは

まだ心のどこかで

明日帰ってくるんじゃないかって考えていたから、


ふと、家に帰ったらおばーちゃんがいるんじゃないかって

思っていたから。