愛すべきストーカー女



今にもくっつきそうな雰囲気を邪魔する趣味はない


それが

ストーカー女ではなければ。


「相川…っ!


待てよ」


ああ、久しぶりに名字で呼んだわ

しかもなにこの焦ってる声

まじダサすぎだから。


「お前さぁ、そいつと付き合うのかよ」


そんな事聞いてどうすんだよ

デートしてんだから付き合うに決まってんだろ


心はそう思っているのに、

俺は相川の手を引いて歩きだした。



念のため、もう1度言う。


人の告白を邪魔する趣味はない


それが、ストーカー女じゃなければ。