愛すべきストーカー女



服に着替え、準備する


別にストーカー女の所に行くわけではない。


ただ、ショッピングモールに用があるってだけだ


ただ、それだけなのに

電車に乗っている間もモヤモヤが治まらなかった

なんなの

俺に恋の病です
とか言わせたいのかよ


なんて誰に言うわけでもなく心で呟く


けっこう重症だわ、これ。



電車を降りてそこに行くと、すぐに目に入った。


ベンチに座る、ストーカー女と一人の男が

近寄って行くと聞こえてきた言葉に



「好きです。付き合って下さい」


ああ、俺
焦ってるわ

そう気が付いた。