恋愛漫画のように、一目惚れなんてなかった。


『不登校だった人が来た』


私には、それだけの感覚。




でも、菜々美は興味津々。


「思ったより、背高いー」


「あれ、知ってるんじゃなかったの?」


「知ってたけど…ま、同じ教室にいなかったから、感覚がね!!」


「どんな感覚なのー(笑)」







背は高いけど、
喋ったことも無い、
多分会ったことすら無い君。


好きになるなんて、思ってもいなかったよ。