廊下には
あたしと井野原くんの二人だけ。
もう、放課後だから
他の生徒はとっくに帰ってる。
二人きりで、
話せるなんてついてるなぁ~♪
「井野原くんのそばにいたい理由?
そんなの決まってるよ!井野原くんが大好きだから!!」
思わず勢いで
告白みたいになっちゃったけど
言ってから、気づいた……。
「は?お前俺のこと好きなの!?」
「え、そこ!?」
予想してたとこと
違うところを言われて
またビックリ。
ていうか
こんなに井野原くんにくっついてて
好きだって気づかない井野原くんって…………
けっこう、
天然はいってるのかも。

