「由良いいの?本当にほっといて」 そう、毎回、私に聞く 親友の、雫 「仕方無いよ、言っても あんな感じだし」 雫「由良、別れたら?」 「別れたいけど… なかなか、言い出せない」 まだ、好きだから 離れたくないんだ、誰かに 彼女のポジションを取られたくない 好きで好きで仕方無いから 雫「由良…昨日も泣いた?」 ヒンヤリした感触が、瞼に触れる 「うん」 視線を、下に向け、雫の 指の冷たさに、涙が滲む