「ほら、あれ見て、毎日毎日


違う女の子、連れてる


斉藤君」



そんな、声もいつの間にか
聞き慣れていた


「確か、彼女居たよね」


「あっ!!あの子だよね」


指を指されるのだって
もう、いつもの事…


窓から、中庭を見下ろす

ハァ…やっぱり


また違う子と居るし


小さく、溜め息を吐きながら
窓から、視線を逸らす



もう……何も見たくないよ