教室の自分の席に座りながら外を眺める。下からは皆の笑い声が聞こえて来た。もう少しで咲きそうな桜を見ながら
原田君を待っていた。


ガラッ__・・・

「先輩…あの…待たせてしまってすみません。」
そう言って苦笑いする原田君。相変わらずのイケメン君で。

「ううん。そんなに待ってないから。」

「ありがとうございます…あの…最初に先輩と喋ったときから先輩の優しさが大好きでした。…振るなら振って下さ い。」

っお。以外な言葉…

「うん。ごめんね…嬉しいんだけど…」

「そうですか…今までありがとうございましたっ!」

「こっちこそ…ありがとう。」

「…失礼しましたっ!」

最後は笑顔で原田君は教室を出て行った。


言えた…ありがとうって…ごめんねって。