ばーか

「めいさちゃん・・・」

賢汰のままから呼ばれた
「はいなんでしょう？」

「ちょっと、」
「あ、はい」

「あのね、今先生がおっしゃったの
賢汰は、もう、走ったりするのが難しいくなるかもしれないって」

それは、私が一番聞きたくなかった言葉だった
「え・・・・」

「だ、だって賢汰はサッカーで、日本代表になるって
小４の時から言ってたし・・・
賢汰には夢がある・・・・」
テンパってる私を見て

賢汰のままは私をそっと抱きしめてくれた

「めいさちゃん・・・」

「う、うぅ・・・」

涙が出てきた・・・

賢汰と話してると
こういわれた
「俺、いつ退院できんの？」

「え？あ、うーん？いつだろねＷＷ」

「俺早く退院してサッカーしてえし・・・」

「そっかあ～～だよねえ」
私は、この時うまく笑えてなかったと思う・・・

「なあ、めいさ」
「ん？」

「俺たち、別れよ？」

私は、突然の言葉に
衝撃が大きすぎて言葉がでなかった

「・・・・・・」

「け、けんたなんで・・・・」

「もう、お見舞いとか来なくていいから」

「あ、え・・・・・」

「もう、帰って・・・」

私は、なにも言えずこの場を立ち去ることしかできなかった
帰り道もう何も考えることができなかった

「う、うぅ・・・・」

なんで、なんで賢汰・・・・
その場でうずくまって泣いた

私嫌われるようなことしたかなあ・・・

その日は、なにもなく帰ったら部屋にこもりうざくまっていた

次の日、私はもう一度病院に行った


コンコン

「どうぞ」

ガラッ


「めいさ・・・」

「もう、来るなっていっただろ」

賢汰には冷たくされてしまった

「なんで・・？　なんで？」

「ねえ、理由教えてよ。。」

「俺は、・・・・・」

「めいさ、俺はお前の事をこれから先幸せにしてやれない
だから、別れよう」

「いやだ・・・・
別に、幸せになれなくてもいいただ、賢汰のそばに居れたらそれだけで
私は、十分幸せだから別れたりしない」

「めいさ・・・・・」

「逆に私が賢汰を幸せにする・・・・」
「めいさＷＷ、それ俺めっちゃかっこ悪いじゃん」
「/////」

その時ぎゅっと賢汰に抱きしめられた

「やっぱ、さっきの‘‘別れる‘‘取り消しＷ」

「うん！わかった」

「俺、知ってるから」
「え？」
「もう、歩いたり走ったりができないかもしれないってこと」

「え・・・知ってたの？」

「なんとなく、わかるだって、自分の体だから」

「でも、俺は精一杯リハビリして歩いたり走ったりして見せる」

「うん・・・私も全力でサポートする！」

「ありがと」