明桜side
次の日、ちょっと早く登校していた

昨日、賢汰の家から帰ってきて
からずーーーっともうドキドキが止まらなくなった

そうして、ぼーーっとしてると携帯が鳴った

ん?賢汰から電話だ

「もしもし?賢汰?」
出てみたものの、声は賢汰ではなかった

「めいささんですか?」
誰かわからず

「あ、はいそうですけど、どなたですか?」

「岡崎病院のものですけど・・」
病院?意味がわかんないなんで、賢汰の携帯から私の携帯に電話がかかってきて
しかも、なんで病院なの?

なんで、賢汰じゃないの?

「なにか用でしょうか?」

「本川賢汰さんが、登校中に交通事故にあって
病院に運ばれたんですが意識不明で連絡先がわからなくて
最後に電話したかたが、めいささんだったので電話しました
今から、病院に来れますか?」

うそだ・・・賢汰が・・・・・

でも、今はそんなこと考えてる余裕なんてない

「はい、今から行きます」

私は、無我夢中で走って
賢汰がいる病院に行った

「すみません!本川賢汰の関係者なんですけど?」

「あ、めいささんですか?」

「はい!賢汰は、賢汰はどうなんですか??」

「こちらへどうぞ
今、本川さんは一命は取り留めましたが危険な状態です」

「え・・・危険って何がですか?」

「事故がけっこうひどいので目が覚めるのはいつになるかわかりません」

「あ、そうなんですか・・・・
あの、賢汰に会えますか?」

一刻でも早く賢汰に会いたかった

「いいですよ」
「こちらです」

ガラッ

ドアを
開けると包帯を巻いたりしてる昨日の賢汰では想像のつかないぐらいの
姿だった

「賢・・・汰・・・・」

言葉にならないぐらいの涙があふれ出てきた

「う、うぅ・・・賢汰・・・なんでなんで事故になんてあうの・・・ばあか・・・」

「お願いだから目を覚ましてよ、もう一度デートしようよお
      まだまだ、いろいろすることあるじゃんまだ、楽しいこと一杯あるじゃん」

「賢汰あ・・・・・」

私は、その場で泣き崩れてしまった
賢汰は目を覚ますのかがわからない

ガラッ
その時誰かが入ってきた

「あ、」
それは、賢汰のお母さんだった

「めいさちゃん?」
賢汰のままと私のままは中学、高校と一緒で仲が良かったらしい

「は、はい」

「もう、来てたのね・・・」

「は、はい・・・」
「賢汰目をさまさないかもしれないのよね・・・」
賢汰ままは、独り言のようにぼっそといった
「でも、まだわからないって・・・」

「そうね・・・信じるしかないわね」

賢汰ままはそういって優しく微笑んだ
そして、賢汰が事故にあって2週間がたった
ふつうなら、2週間なんてあっという間だが
今の、私にとって2週間は 2年ぐらいのすごく長くて辛かった

私は、ヒマが出来れば病院に来て賢汰の手をずっと握っていた

‘‘どうか目覚めますように‘‘と願って

そいして、今日も同じように願っていた
そしたら賢汰の手がほんの少しピクッっと動いたのがわかった
そして、少しずつ賢汰の目が開いた

「あ・・・・け、けんた」
賢汰の目が覚めた!
「せ、せんせいと、賢汰のお母さん呼んでくるね」

私は、いそいで賢汰のままと先生呼んだ

先生は言っていた「この状態からの目覚めはすごいことです」

私は、うれしかった賢汰の目が覚めて

でも、神様はそう甘くなかった・・・・・・・