健くんはあたしが渡した紙を 滑って落としてしまった。 そしてその紙は風で飛んで数十メートルくらい 飛んでいってしまった。 「ああ、悪い夏実」 「ううん、いいよ。……あたし、取って来るね」 そう言ってあたしは紙に向かって走り出した。 ……何かが来ているとも知らずに……。