「…好き…。俺、告白した時あんな言い方したけど…その前からずっと好きだったんだ…。」


「ほん…とに…?」


あなたの言葉に100%信じることが出来なかったあたしは確認した。


「…俺が彼氏だって自慢できるとか言ってたけど…本当は実菜が彼女だって自慢できるって言いたかったんだ。
でも言えなくて…気付いたら自意識過剰な発言しちゃってて…。」


そう言うあなたの顔はりんごのように赤かった。


「…そっか。気持ちだけ受け取っとくね。」


あたしの心の雨はやんだ。


外をふと見ると…雨があがり虹があった。


「いつか…言うから…。」


「…待ってるよ!」


あたしは虹を見ながら言った。


照れながら言うあなたはかわいくて…かっこよくて…


愛しく思えた…。


照れ隠しで自意識過剰なんて…ある意味すごいよ?


でもそんなあなたの姿を見られるのはあたしだけ。


まだあたしをほめてくれなくてもいいよ…。


だからもう少し見ていたいの。


…自意識過剰なあなたを…!

end