メガネとクッキー【短】

「バレンタイン、どうだった?」


俺の胸がドキッと鳴った。


鈴は料理が上手い。


幼なじみということがあって、ずっと昔から儀式的にもらい続けていた。


今年はカップケーキで、3個全部のトッピングが違うやつだった。



「美味しかったよ。」



他の友チョコと同じだったのは複雑だったが。


鈴は顔を上げた。


不満そうな顔をしている。