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期末テストが終わってすぐの休日。


少し暗くなりはじめた時間帯。



携帯が鳴った。


ディスプレイには『鈴』と表示されていて

少し胸が高鳴った。


電話だった。



「もしもし。」


<お菓子作ったんだ。食べに来てよ。>


「あー、わかった。」



電話が切れる。


昔から何度も繰り返されているやりとり。