「学校で携帯電話は禁止没収です。」

あたしの名前は『夜白 姫』今年の春。この校風が乱れきった桜野式学園に入学することになった。

「なにこいつ。まじ意味不明なんですけどー!」

1個上の先輩たち。校則守れっつの!!
「ですから校内での携帯電話の使用は……」

「あんたさ、まじでうざいんですけど。いいからさっさとどっかいけよ。」

話聞けよ…ま…とりあいず…
「これは預かっておきます。」

「はぁ??なに言ってんの。生意気言ってんじゃねーよ」


パンッ!!!!

ドサッ


「…痛ッ…なにすんだよてめぇ!!!!」

あ…やばいやってしまった……ここはひとまず…

「抵抗するのであれば多少の暴力はやむ終えません。生徒指導の先生からの許可がおりています。」

「んなわけねーだろ!?お前にそんな権利……」

「許可証です。2週間後に取りに来てください。」

「………………ッくそ…まじ覚えてろよ」

「それから髪の毛の色を直してきて下さいね。」

「………………いくよッ…」

バタバタと音をたてて先輩ととりまきが走って行った。

ふぅ…。なんとかまた学園の平和が守れました。

『風紀委員長』であること。それがあたしの誇り。この学園を変えるためにも日々頑張ってます。

そんなあたしのことをみんなは「鬼」だとか「閻魔」なんて言う。

だからみんなあたしに近づこうとしない。

別に友達なんかいらない。

話あわせて話してなにがそんなに楽しいの??


キーンコーンカー……

あっチャイムがなった。急がなきゃ。



この日あたしわ二度と出てこられない位大きな穴にはまっちゃったんだ。