星に願いし恋

刻々と時間がたち、すでに午後3時。

「よしっ、引っ越し開始だ!」

修平の掛け声で、作業が始まった。

ベッドや机は、後でおじいちゃん達が送ってくれるんだって。

だから、そんなに大きい荷物はなかったけど、タンスの移動が一番大変だった。

車に無理やり詰め込んで、やっと入った。

10分くらいの車移動で、私の家に着き、荷物を下ろすのに30分はかかった。

全ての作業が終わったのは午後5時。

予定的には早く終わったらしい。

手伝ってくれたお兄さんにお礼を言うと、すぐに帰って行った。

「ここが千尋の家かぁ」

「一般的だな」

修平のこの発言には少しイラッとしてしまった。

「修也兄ちゃんの部屋は、階段上がって右に行った着きあたりの部屋だよ」

「ありがとな」

そこで話を終えた私に修平が突っ込んでくる。

「おい、俺の部屋は?」

「さっきの発言を謝ったらあげる」

「はぁ?」

あれは結構グサッとくる一言だった。

一般的だからなんだって言うのよ!

「一般的で悪かったですね」

「あれかー!悪かった。本当にごめん!」

心がこもってない……

修平ってば、謝り方知ってるの?

「ま、いいわ。修平の部屋は階段上がって、すぐ右の部屋ね」

「おう!サンキュッ」

修也兄ちゃんと修平は、部屋の場所を確認すると、自分の荷物を運び出した。

「あ、千尋の部屋はどこ?」

一通り荷物が運び終わった修也兄ちゃんが聞いてきた。

「私の部屋は、階段上がってすぐ左の部屋」

「そう。その奥は?」

二階の部屋はしっかり確認してたみたい。

「そこは物置。お母さんが亡くなってから全然整理してないわ……」

「じゃあ今度、そこの整理するか」

せっかく引っ越してきたんだからなって言う修也兄ちゃんはすごく心強い。