「ちぃ」
全ての片付けが終わり、帰る準備をしていた。
準備が終わった祐樹が私に話しかけてきた。
「……何?」
祐樹とは話してなかったから、少し反応に困る。
「今日、一緒に帰ろうぜ」
「分かった。準備、急ぐね」
「いや、別ゆっくりでいいから」
だからといって待たせるわけにはいかない。
さっきより急いで準備する。
「あれ、ちーちゃん帰るの?」
梨奈が聞いてきたから、うんと頷いた。
「そっか。私も帰ろうかな。じゃあ、また明日」
「じゃあね」
この「また明日」って言葉が大嫌い。
お母さんとの最後の会話にこの言葉があったから。
明日が必ず来るわけではない。
来ない人だっているんだから。
だから、あんまり使わない。
「ごめん、遅れて」
「いいよ。行こう」
少し前を歩く祐樹。
その3歩くらい後ろを歩く私。
この姿を見れば付き合ってるんじゃないかって思う人もいるだろう。
そう思っていたその時。
「お、祐樹!」
後ろから声がした。
「……まだいたか」
そう呟いた祐樹。
なんか嫌だったみたいな言い方。
「おお光!颯人も!」
でも、さっきとは違う明るい声で返事をした。
「あれ、千尋もいるじゃん」
「うん」
簡単に返事をした。
「一緒に帰ろうぜ!」
「当たり前だろ!」
颯人からの呼び掛けにそう返事をした祐樹だったけど、顔はさっきみたいに明るくない。
面倒くさそうな、そんな表情だった。
全ての片付けが終わり、帰る準備をしていた。
準備が終わった祐樹が私に話しかけてきた。
「……何?」
祐樹とは話してなかったから、少し反応に困る。
「今日、一緒に帰ろうぜ」
「分かった。準備、急ぐね」
「いや、別ゆっくりでいいから」
だからといって待たせるわけにはいかない。
さっきより急いで準備する。
「あれ、ちーちゃん帰るの?」
梨奈が聞いてきたから、うんと頷いた。
「そっか。私も帰ろうかな。じゃあ、また明日」
「じゃあね」
この「また明日」って言葉が大嫌い。
お母さんとの最後の会話にこの言葉があったから。
明日が必ず来るわけではない。
来ない人だっているんだから。
だから、あんまり使わない。
「ごめん、遅れて」
「いいよ。行こう」
少し前を歩く祐樹。
その3歩くらい後ろを歩く私。
この姿を見れば付き合ってるんじゃないかって思う人もいるだろう。
そう思っていたその時。
「お、祐樹!」
後ろから声がした。
「……まだいたか」
そう呟いた祐樹。
なんか嫌だったみたいな言い方。
「おお光!颯人も!」
でも、さっきとは違う明るい声で返事をした。
「あれ、千尋もいるじゃん」
「うん」
簡単に返事をした。
「一緒に帰ろうぜ!」
「当たり前だろ!」
颯人からの呼び掛けにそう返事をした祐樹だったけど、顔はさっきみたいに明るくない。
面倒くさそうな、そんな表情だった。

