午前4つの授業が終わって、今は昼休み。

午前中はわりといい授業だったから、あっさり時間は過ぎて行った。

今、海咲ちゃんとご飯を食べている。

……はずだった。

何故か、光哉と祐樹と颯人も食べるって言ってきた。

もちろん私は大反対。

でも海咲ちゃんは面白いからって……

そんな理由で決めないでとは思ったけど、言えるわけもない。

5人でご飯を食べている。

「そっかぁ、4人とも同じ学校なんだね」

「俺達って、考えてみれば3年間同じクラスだよな?」

「確かに!光、よく覚えてるな」

「いや、誰でも覚えてるだろ」

「光」ってのは光哉のこと。

光って文字が入ってるから、ひかるって呼ばれてる。

普通に光哉でいいのに。

そんな面倒臭い言い方したくないよ。

「ちぃは性格変わんないよなー」

「千尋って、何回告られてもことごとくフってたし」

「本当、告る奴も可哀そうって感じだよな」

余計なお世話だ。

「返事なんて、私が決めることだし」

そう、返事は私に権利がある。

それは誰だって当たり前。

まぁ、私には「断る」という選択肢しかないけど。

可哀そうなんて思ったことはない。

告白してくる奴らがバカなんだから。