祐樹とはたまーに目があったものの、全然話さない。

ただ時間だけがすぎ昼休み突入。

昼休みになってすぐに海咲ちゃんが来たけど「用事あるから」って謝って来た。

海咲ちゃんは少しためらったけど了承してくれた。

屋上へ続く階段を一歩一歩ゆっくり上る。

そして、ドアの正面に。

重いドアを開けるとそこには、祐樹……と光哉と颯人がいた。

「何で光哉と颯人まで……」

つい不満が声に出てしまった。

ま、いっか。

本心だし。

「ひどいなぁ」

「祐樹に呼ばれたんだ______」

光哉に続き颯人も言おうとした途端、口を押さえられた。

「そこまで言うな」

「んんんんんん!」

たぶん颯人は「ごめんなさい」って言いたかったんだと思う。

でも今の颯人は誰が見ても、ただ叫んでるようにしか見えない。

祐樹はやっと颯人を離してあげた。

颯人はプハーッと大げさに息を吐く。

「別にいいじゃんかー。悪いことでもあるまいし」

「黙ってろ」

少し真面目に祐樹は言った。

「……ちぃ」

急に私の名前を口にした祐樹。

それを聞いた瞬間、光哉と颯人は物陰に隠れていった。