祐樹Side

いつものように光、颯人、俺の3人で登校している。

昨日、ちぃに冷たい反応したから謝ったがいいな。

そう考えながら2人の話を聞いていた。

曲がり角に差し掛かった時、向こうから誰か来ているのが分かった。

誰かと思えば、俺が今考えていた本人ではないか。

「お、千尋!おはよー」

俺が反応する前に光が反応した。

……少しイラッとしてしまった。

まぁ、それは置いといて。

「ちぃ!」

俺も名前を呼ぶ。

だけど、角で見えてなかった人がいたことに気付いた。

「……と綾太先輩、おはようございます」

そう、綾太先輩だ。

何で一緒に登校してるんだよ。

昨日から先輩はちぃにつっかかってばっかりじゃねぇか?

何がしてぇんだよ。

颯人がちぃに話しかけてる間に、俺は先輩の方へ向かう。

「先輩」

「ん、祐樹、なん______」

「何でちぃと登校してんですか」

先輩が言葉を言い終える前に聞いた。

早く答えが知りたかった。

「入部届けの紙、昨日渡すの忘れてたからさ。今日渡した」

「別に学校ででもいいじゃないすか」

早く渡したがいいだろ?と先輩は言ってくる。