その日の夜 夜明け前のまだ暗い頃。 「――眠れん」 電気も消して カーテンな隙間から入る 月明かりだけに照らされた部屋で 俺は眠れずにおった。 久し振りに学校に行ったから 絶対疲れて眠れると思って 早めに布団に入ったはいいものの そのせいかこんな中途半端な時間に 目覚めてしまって それからずっと寝れん状態が続いとる。