誰だこれ..?


少年...


見覚えある顔だな...
パッとしない冴えない顔だ...


..........


......


そうだ..!!
これは僕だ..!!

この赤い火に写っている少年は....


...自分で言ってなんだが
なんだか悲しくなるな...


特徴的なのは右目の下にある黒子ぐらいだな........


......


....


思い出した..!!


僕の名前は大地..

天野・大地


ズキッ..!!


他に思い出せそうな事は..

...

ダメだそこまでしか思い出せない...


頭に霧がかかった様に霞んでいる感じだ...


考えると頭がズキズキするな....





ズズズッッ..


..!!!


突然遠くの方で音がしだした!!


なんだ..?


階段の上の方からだ....



微かに見えてた階段が消えてる...


いや..!!
沈んでいっている..!!


徐々に音が近づいて音が大きく迫って来た..!!



ヤバイ..!!


それしか言えない..!!

僕は立ち上がり階段を2~3段
飛ばしながら駆け降りた..!!


最初はフラフラだったのに不思議と体が動く!!


身の危険を感じたから..?


時間が過ぎたから?


いや..!!
今はそんな事考えてる暇はない!


音は徐々に大きく近づいて来ている..!!


凄まじい速さで階段を降りているはずなのに!!!


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
これ降りてるの?
降りてるっていうの?
半分落ちてないぃぃぃぃぃぃー」



などと叫びながら僕は底の見えない階段を落ちて行った.....
.....


...