魔法のドレス



「あっ私も片付け手伝う。」


案の定、僕がラストで食べ終わって、片付けを始める。


「いいよ。喋ってて。」


片付けは基本、僕の仕事だったから、あまり手伝われると言う概念がなかった。


「でも。」


「また明日から手伝って。」


たけど、そう言ったのは、彼女が自分の事は自分で出来るようになる、という意思を尊重したかったからで。


「分かった、」


まあ、今日は疲れてるだろうから、また明日にでも、とも思ったのだ。






「リゼちゃんから話は聞いた?」


キッチンにお茶を入れに来た母さんは、密かに僕にそう聞いた。


「まあ、ある程度は。」


「たぶんね、リゼちゃんすぐに連れ戻されると思うの。

匿ってやりたいけど、うちにはそんな力ないから。」


「……。」


「たぶん長くて1週間。」


「1週間…」


「でもせめて、その間は、リゼちゃんにうちの家族になって貰いたい。

だから、フェリも協力して頂戴。」


「分かってる。」


「あと、今までリゼちゃんの家は、うちのお得意様だったけど、今回匿ってる事がばれたら、もう呼ばれなくなるかもね。

だから、貴方がリゼちゃんに作る服が、最後の服になると思うの。

大切に作ってね。」


「うん。」