教室に戻り、お弁当を持った私は急いで屋上へ向かった。


屋上への階段を上がるとドアは開いていてはる先輩の横顔が見えた。



そして、声をかけようとした私は思わずためらってしまった。



はる先輩の目があまりにも冷たかったから。


まるで、何も映っていない、光を宿していないような目をしていた。




はる先輩は、ずっとニコニコしてたからそんな姿が想像できなかった。




別人かと思ってしまうくらいに。