始業のチャイムが鳴り、教室に戻ろうとした私の腕をはる先輩が掴んだ。


『えっ?』



「一緒にさぼらない?」

といたずらっ子のような笑顔で私を見る



そんな顔されたら、断れなくなる。


『…はい。』




私たちは、はる先輩の提案で屋上へと移動した。



気持ちいいね〜、と言いながらはる先輩は地面に寝っころがった。



私もはる先輩の隣に寝っころがる。




そしてたわいもない話をしていたら、あっという間に時間はすぎいつの間にかお昼の時間になっていた。



お昼にしようか、ということになり私たちは一旦教室に戻りそれぞれお昼を持ってくることにした。



屋上を後にし、急いで教室に戻る私の心は弾んでいた。



はる先輩の心の闇に気付かずに…。