仮面男子。

図書館に着きドアを開けると、中は相変わらず閑散としていた。


ここの生徒は図書館を使わない。


いつ来ても、私一人。



中に入り本を物色していると、窓際の日当たりのいい机に誰かがうつ伏せているのが見えた。



誰だろう…?


図書館で人を見かけたのは初めてだ。



不思議に思い人がいる方へ近付いた。



そこにいたのは、男子生徒。


上履きを見る限り二年生だろう。


顔は隠れていて見えないけど、日に当たった髪の毛はミルクティーのような色で猫っ毛の柔らかそうな髪だった。



触ってみたい…


ふとそんな感情に駆られた。



いやいや、寝てる人の髪を触るなんて変態行為そのもの。


ハッとして、その人から離れようとしたら机に足をぶつかてしまった。



しまった…



気付いたときにはもう遅かった。


「…ん〜」



起こしちゃったよ…。



その人は眠そうに瞼をこすり、私の存在に気付いたらしくこっちを見てきた。