「昨日の試合やばかったねー‼」

「ちょーかっこよかった‼」

「やっぱり、大河くんかっこい〜‼」



教室の中心で、キャーキャー言いながら騒ぐ女子達。

学校一イケメンとか言われてる人についていつも熱弁してる。




「あ、あの子可愛くない?」

「えー、俺隣の子の方がいい。」

「やっぱ、川上さんでしょ。」

「あれは別格‼」


窓際で外を見ながら女子の品定めをしている男子達。

学校一可愛いと言われてる川上さんは、やはり別格らしい。



そんな中教室で一人読書をしている私。

名前は、椎名 逢(しいな あい)
高校一年。


人見知りのため、入学してから半年たった今でもクラスに馴染めていません。