翌日。 授業が始まる前、麻子が声をかけてきた。 「どうするの?」 麻子の言葉の意図はすぐに分かった。 今日で先生と会えるのは最後。 「結局、何をすればいいか分かんなかった。」 一週間という月日は、答えを出すには短すぎた。 ついこの間、恋なのだと自覚したばかりで、尚且つ相手は教師。 ただただ戸惑うばかりで、何をすればいいかが分からない。 同じ考えを巡らせていたら、結局この日が来てしまった。 .