あなたは何を、見つめているの?


あなたは何に、つまずいているの?


あなたの瞳には、何が映っているの?


あなたの心は、今どこにあるの?


あなたは何を、背負っているの?



彼女の瞳は、暗く深い海に沈んでいた。

彼女自身が、沈めていたのかも知れない・・・

彼女の闇に、光をともしたいと思った。

彼女の心の闇を、解きたいと思った。

彼女となら、僕の傷も癒せると思った。

彼女は、僕のとって特別だと思った。


このときは、もうすでに、僕は彼女の

仕掛けた、恋の落とし穴に、はまってい

たのだろう・・・



僕は、恋を知ってしまった。

恋心を、知ってしまった。


恋なんて、ばかばかしい。

そんなこと、思えなくなってしまった。


ドキドキする・・・

胸が、熱くなる・・・

彩さんの瞳が沈むと、僕の気持ちも同じように沈んでゆく。

僕には、芽生えてしまった・・・












   僕は、彩さんが

      好きだ・・・・・