「…ついにここまで来たね」 国家の紋章の入った鎧に身を包んだ青年が、呟くように言った。 「あとは、魔王を倒すだけだ」 よく使い込まれた鎧を身につけた女騎士が不敵に笑い、剣を揺らした。 「ここまで…長かったですわ」 真っ白な動きやすいワンピースの少女は、今までの旅に思いを馳せる。 「……最後……頑張ろ」 藍色のローブの木の杖を握った眼帯の少女は、手に力を込めた。 「よし!みんな、行くぞ! 魔王城へ!!」 青年の声に皆が頷く。 勇者一行は力強い足取りで、一歩踏み出した。