「なんだ、勘違いじゃなかったけど 勘違いだったんだ」 腰に回した手にキュッと力をいれ 「俺、お前のがんばりやなとこしってっから 無理しないように支える なんていってもたかが知れてるけど 正直、いまのみたいにお互いの 思ってることなんか100%わからない だからちゃんと話し合いたい それでたくさんお前が笑えるようにすっから」 だから、と続ける舜の声は ごろごろと鳴く猫のようで くすぐったくて いとおしくて