猫系男子



「俺さ、お前陸上部はいんだと思ってた」

「え?」

月から目を話離さない彼は

私に返答のしようのない言葉を投げ掛けて

「いつまでたっても体験入部来ねーし

グラウンドから見える教室で

ずっと机に向かってんだもん」

何を言えばいいのかわからなくて

ただ彼の言葉を逃さないように聞いていた

「陸上好きじゃなかったの?」

何が言いたいのかわからなくて

考えている間に次の言葉が飛んでくる