「じゃあリクエストボックスの内容を含めまして、具体的な体育祭のプログラムを決めていきたいと思います」
毎度お馴染み、完全会長モードの中原くんの進行で会議が始まった。
ひとつひとつ紙を開くと、それはそれはバラエティに富んだ内容が次々に出てくる。
定番な競技も勿論あるけれど、それだってちょっと工夫すれば充分ぶっ飛んだ競技になる。
こうなったら、ホントに前例無いぐらい楽しい体育祭にしたいじゃん。
組み込まれていく競技に、あたしはにやにやとした笑いを抑えられずにいた。
基礎競技として、グループ別に分けた時のリーダーを決めた応援合戦に、女子のダンス。男子は集団行動。
それに加えて、借り物競争やリレー、綱引き、障害物競争なんて定番どころがラインナップ。
(ただ、この中身は多少普通の競技とはアレンジされているけれど)
ぶっ飛んだところでコスプレ競争やビーチフラッグ、カルトクイズなる良くわからないものも採用された。
これらの内容の紹介はまたのちほど。
間違いなく言えるのは、今までで経験した中で一番楽しい体育祭になるだろうって事。
ああもう、そうこういうのですよ。
あたしがやりたかったのは、こういう真颯会!
