いつもなら林君の家に居る時間なのに今日は、まだ家のベットの中。
だって、昨日のあれは……ないよね。
あんなわざとらしく部屋を出て行かなくてもいいじゃない。
でも、朝から何度も携帯を見ては大袈裟なくらいに大きな溜息を吐く。
林君からの連絡を待ってるのに来るのは登録しているサイトからのお知らせばっかり。
再び鳴ったメール音を聞きながら、これがサイトだったら絶対解約するからね!
なんて自分勝手なことを思いながら携帯を開くと
……林君からのメールだっ!
って、駄目駄目。
こんなので喜んじゃ駄目じゃない、私!
ちゃんと、昨日の説明して貰わなきゃ。
そうしなきゃ許さないもん。
「“愛未ちゃんごめんね”……か」
林君から来たメールを読み返しているだけで、何だか寂しくなる。
ほぼ毎日一緒に居て。
連絡を取らなかった日なんて1度もない。
今まで喧嘩だってしたことないし。
昨日あんな風に帰って林君怒ったかな。
もしかしたら持田に乗りかえよう、とか考えてたりするかな。
もし林君に振られたらどうしよう。
考えてたら、どんどん哀しくなってきて涙が出そうになる。
林君は私がヤキモチを妬いたら、『愛未ちゃんが1番だよ』って、いつも笑って言ってくれるのに。
それが何で“ごめん”なの?

