家に着いて確認すると、 4時15分だった。 …早すぎるかも。 「わー、広いお家だね」 「…部屋で待ってて?」 「えっ? …う、うん」 リビングで、 座って時間を待つ。 なんでこんなことに 躍起になっているのだろう。 「…ねえ、どうしたの?」 「わっ?! れ、怜奈(れいな)?」 「いつまで待たせるの?」 「あ、いや… お菓子どこかな、って」 じーっと僕の顔を見て、 怜奈は 何も言わずに戻っていった。