お見舞いにも来てくれなくなった友達も来てくれたよ。

皆「ごめん、ごめん」って泣いてた。

大樹が死んで初めて分かった。



大樹はたくさんの人を支えてたんだね。



私だけじゃない

大樹のご両親も

大樹の友達も

私の知らない人たちも

みんな大樹に支えられて、大樹を支えてくれてたんだね。

私だけが支えてたわけじゃないんだ。

こんなにもたくさんの人から大樹は愛されてたんだ。


愛していたんだ。


私は誇らしくなったんだよ。

こんなにもたくさんの人から愛されていた大樹を好きになれて幸せだって。


そのたくさんの人の中から私を好きになってくれて幸せだって。


大樹の葬儀の後に大樹の友達に言われたんだ。




大樹お前のこと好きだったんだって




私は人前だということも忘れて大泣きした。

人づてに聞いただけでもこんなにも涙があふれて切なくなるぐらい大樹のこと好きだったんだって思った。

違う、好きよりもっと上の感情かもしれない。

私がもっと勇気を出して好きですって言えていれば大樹の口からも聞けたのかと思うと苦しくて涙が止まらなかったよ。

ねぇ大樹私も大樹のこと好きでした。

ずっとずっと好きでした。

これからもずっとずっと大好きです。